考えるカンガルブログ

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ブラックコンテンポラリーミュージック

こんばんは。

考えるカンガルーです。

 

 

今日は『ブラコン』について語ります。

 

 

 

 

ブラックコンテンポラリーミュージック、略してブラコン。

 

 

 

この呼び方が生まれたのは1978年にアメリカの音楽雑誌『キャッシュボックス』がそれまでR&Bチャートという呼ばれかたがブラックコンテンポラリーチャートという呼び方に改名したのがきっかけと言われています。

 

 

そして日本ではこれが広まったのが80年代に突入してからです。

 

 

 

丁度マイケルジャクソンがクインシージョーンズと共に、『オフ・ザ・ウォール』を大ヒットさせたときですね。

 

 

 

そしてビルボード誌がソウルチャートをブラックチャートと呼び変えるのが82年。

 

 

このときがまさにブラコン黄金期突入です。

 

R&Bという言い方が広く浸透して以来ブラコンていう呼び方はもう死語ですね。今をときめく20代の人には伝わらない事が多いと思います。

 

 

R&BとはRhythm&Bluesの略で50年代もしくはそれ以前から続く黒人の伝統文化音楽を意味しています。

 

 

僕はこうしたR&Bを敢えてよくブラコンという呼び方をするのは、ブラコンという言葉に込められた意味が白人が作り出した音楽にアピールするポピュラリティを持っているということ。

 

それが70年ソウルにあった黒っぽさを希釈することに繋がりコアなファンから敬遠される要因になっていると思います。

 

しかし日本でニューソウルと呼ばれる70年代の黒人音楽がロックやjazzととても密接に関わっていたことは事実です。

 

それがブラコンという音楽であり、これからの20代の人達も十分聞く価値がある音楽のはずです。

 

 

ヒップホップもとても変化してきています。

最初は特有のノイズは言い回しばかりが目立っていたけど次第にメロディーやメロウな感覚が重視されるようになっています。

 

『ネオクラシックソウル』といわれる音楽がその典型です。

そんなヒップホッパーが用いるサンプリングは70~80年代の洗練された音楽、つまりブラコンなんです。

 

だからブラコンは現代の音楽シーン、R&Bの中でもちゃんと生きているんです。

 

ブラコンのアーバンな雰囲気や、メロウな響きのルーツを辿っていくと自然に60~70年代前半のニューソウルに行き着きます。

ニューソウルのアーティスト達は公民権運動やベトナム反戦運動等を背景に、社会的なメッセージを送り出していた時代です。

そのニューソウルは私的かつ内情的なもの。都会に住む黒人の貧困や苦悩を題材として豊かに都会的な表現で歌ったものでした。

しかし次第に社会運動が沈静化されていくと、よりダンスミュージックテイストな指向を持つフィラデルフィアサウンドが注目され始めます。

それもその後はディスコブームに飲み込まれていくことになります。

 

このようにブラコンという音楽の歴史1つとってもこれだけでは説明しきれないほど膨大な情報があり、細かく説明していこうとすると、とてもひとつの記事にまとめあげることはできませんが、僕が言いたいのはこのブログを通して少しでも多くの人にブラコンに触れて欲しいということ。

 

そしてブラコンが息を吹き返して欲しいという願いです。多くの人が聞いてこれからもブラコンをルーツに音楽が発展していくことを願ってます。

 

 

 

 

今日はブラコンについて真剣に語りました。

それではおやすみなさい。