カンガルー的名曲紹介⑥『ディスコムーブメント』
こんばんは♪
考えるカンガルーです。
今日は、カンガルー的に名曲でしょ!を紹介します。
今回は1970年代初期~後期にかけてディスコの大ブレイクとその勢いに拍車をかけたバンド『CHIC』そして『BEE GEES』』からいくつか名曲を取り上げます。
僕は1985年生まれなので実際にはディスコでの熱いダンスを体験することなく時代が過ぎ、ブームが去ってしまいました。
1979年の映画『Saturday night fever』を見たのは19歳のころです。
このころ僕は音楽専門学校に通っていて、講師の先生に大きな影響を受けSOULミュージックやディスコ、ブラックコンテンポラリーミュージックにどっぷりと浸かり始めたころだったので、サタデーナイトフィーバーはとてもショッキングでした。
何がショッキングかって、普段は見知らぬ他人同士がこうしてディスコという一つの音楽に合わせて胸を熱くさせ、ただ、踊る ただただ今を熱く生き、そして踊る。他人同士がですよ。これって今の日本ではなかなか見れない事じゃないかなぁと当時は思いました。
その時僕は千葉の田舎から上京して、東京で友達とルームシェアして貧乏な学生生活を送っていました。そうして都会に出てきた田舎者の僕が東京に感じていたことは、殺伐感・冷たい視線・他人のふり・多忙感・人ごみストレスなど、電車の中なんて隣の人を石造とでも思わないとやっていられないような満員ストレス。
東京はセカセカしていてなんとなく冷たい場所だと感じていました。
そんなことを日々感じていた僕がこの映画を見て思ったのは、ディスコがまだ生きていた時代の東京はこの映像のように、見知らぬ人同士が一緒になって熱くダンスしていたのかなぁという想像です。もしそうなら、やはり音楽ってすごいパワーがあると思いました。
だって隣の人を石造のように思っている日常から抜け出し、こんな風に誰かと熱気に溢れた夜、音楽の元、開放的に踊れたらどんなに素敵な気持ちになれただろうなぁと思います。
僕はエレクトリックベースを14歳から弾いてきて専門学校にまで通ったのに実は今まで一度もクラブというものに行ったことがありません。
拙者クラブなる場所へは行ったことは、のうござる。
クラブにいったらこんな素敵な体験ができるのかなぁなんて想像しています。
『CHIC』は1977年にデビューしたディスコ、FUNK,SOULバンドです。
おなじみの名曲『Le Freak』『Good Times』は今なお誰もが耳にしたことがあるディスコ定番ソングです。
こちらはGood Timesです。
定番のディスコソングとしてあまりにも有名です。ヒップホップ、ラップ界にも大きな影響を与えた曲でもありますが、名曲たる所以はもう一つあります。それは、ベーシスト、バーナードエドワーズのプレイから成る印象的な『ベースライン』にあります。
ドッ ドッ ドッ っとボトムを効かせ4拍目の最後の16分音符から2小節目に繋がっていくこのリズミックなベースラインはまるで、ドリブルしていたバスケットボールがバウンドしながらひとりでに弾んでいくよう。
バーナードエドワーズのリズムと音使いのセンスが僅か4小節に凝縮された歴史的な名演奏です。
映画『ボヘミアンラプソディ』で今話題のクイーンですが、そのベーシスト『ジョン・ディーコン』は、このベースラインに大きなイマジネーションをもらったと言っている曲があります。
それがこちら
Queen - Another One Bites the Dust
2小節目の1拍目までマルパクリやんけ!
イマジネーションどころか殆どおんなじ笑
わかります。パクったんじゃなくて、敬意をこめてオマージュしたんですよね。
そうだと思います。
だってカッコよすぎだもの。
CHICの核になっているのはギタリストのナイル・ロジャース、ベーシストであるバーナード・エドワーズです。
この二人は幼いころよりずっと友達で、当時ナイルロジャースがJAZZギタリストを目指し、SOULミュージックに見向きもしなかったころ、バーナードがFUNKの良さをナイルに時間をかけて伝え、ナイルは今現在のスタイルを確立したそうです。
そのことに対してナイルは『バーナードは自分の唯一無二の友であり、音楽においても根本的な考えを広げてくれた、一番影響を受けた人だ』と言っていました。
そんなバーナードエドワーズですが、1996年に日本武道館にCHICとして来日した際、ホテルオークラにて急遽死去しました。
癌、薬、風邪などと言われていますが死因は不明です。
日本武道館でのライブの映像はDVDとして市販されています。今もこのDVDを見ると体調が悪かったことを感じさせないバーナードのクールなプレイに涙が出ます。
そしてナイルロジャースがその映像を、これからのライブを、全てバーナードに捧げると言って締めくくり、亡きバーナードに向けて贈る言葉に胸を打たれます。
バーナード亡き後の後任は『バリージョンソン』が務めていた時期もありましたが、代わって現在はジェリーバーンズが務めていたはずです。
僕自身CHICは2度、南青山の『ブルーノート東京』でみていますが、やはりバーナードの時に見たかったです。
ナイルロジャースは2013年にダフト・パンクとのコラボレーションしたGet Luckyなどが大ヒットしたり、レディーガガとコラボしたりとまだまだ精力的に活動していてくれてファンとしてとっても嬉しい限りです!
そして26年ぶりにCHICの新作も2018年9月に発売されています!
左は77年のアルバム『CHIC』/ 右が新譜『It’s About Time』
まんまCHIC!!!!変わってなくて嬉しいーー!となる曲も入っていて最高です!
ジャケットも当時を彷彿させる仕上がりで素敵です。
今日はディスコに
BEE GEESに
CHICに思いを馳せました。
ありがとうございました。
それではおやすみなさい。